![]() | 堂々たる3階建て二世帯住宅 |
近年、東京の新築・建て替えの住宅事情として、親子二世帯住宅の増加が顕著なようです。
当社の場合もその例外ではありませんが、地域柄構造上は、3階建てとなるケースが多く
見られます。
ここでは代表的な当社の木造3階建て二世帯住宅をご紹介致します。
ところで、二世帯住宅といいますと一般的に3つのパターンに分けられます。
1.同居型
まず玄関が1つ、間取り上はDK(ダイニング・キッチン)は親世帯、子世帯が共有しますが、それぞれに個室を持つという形です。プライベートスペース以外は、すべて2世帯で共有し、家族のふれあいを大切にするタイプです。
2.半分離型
玄関は共有しますが、家の中に入るとDKを分離しそれぞれ個室を持つという形です。日常生活ではお互いの生活スタイルを重視するパターンです。特に、2家族の大きな違いは食生活・・・ということから、キッチンを分ける工夫が求められます。
3.分離型
玄関も2つ。生活に必要なすべての機能を2つに分け、お互いの生活の違いを尊重したタイプです。プランとしては上下にも、左右にも住み分けられます。
以上は二世帯住宅プランニングの基本的な考え方ですが、ここにご紹介する東京都江戸川区西葛西のH様邸は、パターンとしては分離型です。
しかも、ご主人のご両親と奥様のお母様が同じ屋根の下で住み分けるという珍しいケースです。新しいタイプの二世帯住宅としても注目されます。
| 建設地 | 江戸川区西葛飾8丁目 |
| 敷地面積 | 100.13平方メートル(30.28坪) |
| 前面道路 | 幅員6m |
| 用途地域 | 第1種住居地域(準防火地域) |
| 建蔽率 | 60% |
| 容積率 | 240% |
| 高度地域 | 第3種高度地域 (隣地真北方向からの高さ制限。隣地真北境界線から10m 立ち上がって、1.25勾配の斜線高さ制限を受ける。) |
土地の条件としては、間取り計画ではとても有利です。
特に北側斜線制限が第3種の為、隣地境界線からの立ち上がりが10mですので、計画上は実質的に厳しい斜線の影響を受けなかったことは、ゆとりの間取りを確保するのに大変有利な条件となりました。
建物の床面積は、次の通りです。
1階: 49.40平方メートル(16.97坪)
・・・他にビルトインガレージスペースとして8.69平方メートル有
2階: 54.44平方メートル(16.46坪)
3階: 54.86平方メートル(16.59坪)
ペントハウス: 4.96平方メートル(1.5坪)→屋上に出る塔屋です。
延べ床面積: 161.66平方メートル(51.52坪)
H様邸のお家の特徴を整理しますと次の通りです。
![]() 二世帯住宅:H様邸 1階玄関と外階段 |
1.分離型の二世帯住宅です。しかも、ご紹介の通りご夫妻のご両親がそれぞれに独立 したエリアを所有していますので、実際は3世帯住宅という区分になります。
(確認申請上は、長屋となりました。)
2.土地を最大限に有効利用するため車庫は、建物本体に組み込むビルトイン方式を採用しています。
3.建物は木造3階建てですが、さらに屋上を設けています。
屋上へ出るペントハウスをカウントすると実質的な4階建てということになりましょうか。
屋上利用もまた都市型住宅の形として最近はよく見られるようになりました。
夏はパーティ、ガーデニングと開放的で、ご家族皆様が楽しむ第三のくつろぎのスペースになりますし、洗濯物やお布団を干すにもお隣ご近所に気兼ねなく利用出来るのも大きなメリットです。
横に広がる家作りから上に広がる家作りの東京の典型的な家作りパターンとも言えるでしょう。H様にとりましても、3世帯のご家族が交流する共有スペースとしてもとても大事なスペースとなるかもしれません。屋上の効用はこれからも大いに期待できそうです。
![]() 二世帯住宅:H様邸 安全 で使いやすいIHキッチン |
4.使用燃料は高齢のご両親もいらっしゃるということでもあり、オール電化です。安全第一の配慮から3世帯のキッチンはすべてIH方式を採用されました。
5.家作りの基本はバリアフリー住宅です。床の段差は解消し、トイレ、浴室などの水周りもお部屋近くに設置しました。浴室の開口部もすべて段差の無いバリアフリータイプを採用されています。
6.各お部屋には注文住宅ならではのゆとりの収納スペースと明かり、風通しを十分に考慮した窓の多い健康住宅です。
7.3階にメインのLDKが床全体の広がりを持って配置されているのも珍しく、明るく見晴らしが良いです。言うならばミニ・ラウンジ方式とでもいうリビングスタイルになっているのも素敵です。ご主人のユニークで貴重なアイディアに感心させられます。
以上まとめますと、安全・快適・健康の3要素をしっかり組み込んだ本格的二世帯住宅と言えるでしょう。
さて、ここで実際の間取りをご紹介いたします。
【1階】
![]() 二世帯住宅:H様邸 ご両親の本格和室 |
![]() 二世帯住宅:H様邸 ご両親の使いやすい続き間(1階) |
ご主人のご両親の専用スペースです。
もっとも一部ビルトインガレージ(組み込み車庫)とされていますが・・・。
お部屋としては、7.5畳のLD。これには幅1.82m、奥行91cmの多目的収納付きです。窓は掃きだしのベランダ戸(外には大きな濡れ縁付き)と西側にもうひとつ大きな窓が付いています。とても明るく風通しのよいお部屋です。
この部屋とキッチンコーナーがつながっています。キッチンコーナ−からユーティリティ→浴室へ入れます。
その他、LDの続き間の形で和室6畳があります。室内のレイアウトは、床の間・仏間が合わせて1.82m(1間)の配置。手持ちのたんすの大きさに合わせてたんす置き場も作りました。幅は1.21mです。たんす置き場の上には高窓が付いています。これと隣り合わせには幅2.42m奥行91cmの押入れ付きです。
床面はすべて段差の無いバリアフリータイプということが印象に残るお部屋です。
【2階】
![]() 二世帯住宅:H様邸 ゆとりの浴室 |
玄関のひとつは奥様のお母様専用、もうひとつはH様ご家族専用です。
まず、H様の玄関をを入るとホールがあり、その片方は3階への階段です。反対側には、お母様のお部屋へつながるドアがあります。玄関の正面のドアを開けるとそこは約6畳の納戸です。隣り合わせにH様ご家族のユーティリティ→浴室と続きます。浴室は1坪タイプのゆとりのユニットバス。広くて快適です。
もうひとつの玄関を開けるとコンパクトにまとまった素敵なお母様のお部屋が広がります。6畳の和室に1.5間(1.82m)の押入れ付き。お部屋には大きな窓が東と南に2箇所。終日、日が照りそそぎます。窓を開けると風の道もしっかりあるお部屋です。
4.5畳のキッチン、玄関ホールに面するユーティリティ(洗面・洗濯・脱衣室兼用室)、これにサイズ「1216」の大きく且つ最先端技術の設備を装備したお風呂が付いています。キッチン南側には2.73m(1.5間)幅のバルコニーがあるとても魅力的なお部屋です。
【3階】
![]() 二世帯住宅:H様邸 3階リビングの畳コーナー(すだれブラインドで間仕切りも) |
![]() 二世帯住宅:H様邸 3階小上がりのある個室(和室) |
およそ16畳分のリビングの中心にはコミュニケーション重視の対面式キッチンを配置。奥様がキッチンに立つと前面の食卓テーブルを囲むご家族と会話が弾みそうです。
さらに視線を前に移すと南面の明るいバルコニーがお部屋を浮き立たせます。リビングの東南角には和室コーナーが。2.73m(1.5間)の壁一面に収納スペースを配置しています。また、このコーナーの開口部はすだれを思わせるブラインドカーテンで間仕切ることも出来ます。すだれを下ろすと独立したお部屋に早代わりです。
リビングをはさんだこの和室コーナーの向かいは板の間と段差のある個室で、小あがり風和室です(6畳)。ここだけが唯一段差があるユニークお部屋です。
ご紹介の通り、3階全体がホテルのラウンジを思わせる空間づくりとなっていますので、ご家族皆さんがゆとりを育むスペースと言えましょうか。
敷地20坪、二世帯住宅、いや、実質三世帯住宅とはとても思えないほどのゆとりのお家が東京都江戸川区西葛西のH様邸の特徴です。
文字通り、これぞ二世帯住宅のモデルの出来栄えと言えるでしょう。












